よくホテルで見かけるオートロックはドアを閉めるだけで勝手にロックがかかります。カギのかけ忘れを防ぐためのシステムですが、室内に肝心のカギを置いて廊下に出てきてしまい、部屋に戻れなくなっているなんて人も時折見かけます。
ところが古くなったカギでは、このオートロック現象が自然に発生することがあります。たとえばトイレなどによく使用されている簡易的なカギの場合、ドアの開閉頻度が高いせいもあって、カギが少しずつズレていき、ある日突然ロックされてしまうというパターンがあります。対処方法としては、トイレの外側からマイナスドライバーやコインなどで、ドアノブの中央にあるつまみの部分を回すことでたいていの場合解錠が可能です。自宅でトイレが使えなくなるというのはある意味で緊急事態ですから、早急に対応しなければなりません。

しかしトイレ以外でも、自宅の部屋で誰もいないのにカギが勝手にかかることがあります。朝、寝室目が覚めて、部屋を出ようとしたとき、なぜかかけていないはずのカギがかかっていたなんてことが起きる場合もありますが、これはまだ室内に人がいる場合であり、キズが浅いといえるでしょう。

本当に問題になるのは、まさに完全犯罪のごとく、誰も居ないのにカギが勝手にかかるというパターンです。簡易的とはいえ錠前ですから、外側から解錠するには本来のカギが必要ですが、自宅の部屋のカギをきちんと管理している日本人はあまりいないのではないでしょうか。
カギ屋さんの出動要請のケースでも、自宅の部屋のドアのカギが、中に誰もいないのに勝手にかかってしまったというものが多くあるそうです。たいていの場合、原因は経年劣化によるものですが、中には本当に原因がわからない場合もあるようです。

いずれにせよ、鍵屋さんに頼めばそれなりの費用がかかることは覚悟しなければなりませんから、早い段階で古いカギは取り替えておくほうが無難といえるでしょう。

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