
悲惨なニュースが毎日のようにテレビで流されている昨今の日本。そのため、世の中の意識は防犯にフォーカスして行っていると言っても過言ではないかもしれません。そのため、自宅はどのようにして守ろうかとか、どのような防犯対策を行っていけばいいのかなど各家庭や各個人で考えられていることでしょう。そんな様子を横目に、私は「大変だな」と他人事のように思ってしまいます。それは私の自宅は特にそのような防犯対策を行う必要がないからであるというのが理由です。それはなぜかというと、凶暴な妻が常に自宅に居るので、防犯が完璧だからです。
凶暴な妻というと、もしかすれば冗談のように思われるかもしれません。実際に世の中には鬼嫁と呼ばれる奥さんが数多く居ますし、恐妻家という言葉すら市民権を得てきましたから、うちの妻もその類の人間であると考えられてもおかしくないでしょう。しかし誤解をされてしまうと困るのは、うちの妻は世間一般の鬼嫁とは比べものにならないくらいに凶暴な妻であるという点です。それゆえに、妻がいる限り誰が自宅の中に入ってきても、一網打尽にしてしまうこと間違いありません。
妻がどれくらい凶暴なのかというと、まずかつてプロレスラーをしていたという経歴があること、そして今でも継続してトレーニングを行っているので常に臨戦態勢に入ることができ、どのような相手でも倒すことができるという点が例として挙げられます。事実、私もたまに妻の機嫌が悪い時にプロレス技をかけられて気を失ってしまうことが多々あります。家族ですらこのような状態なのですから、不法侵入者などであれば即死の一撃をくらわしてしまうかもしれません。
そんな凶暴な妻が居る自宅は、まず間違いなく防犯をする必要性はありません。最低限、鍵などはかけるようにしていますが、そんな鍵も妻が自宅に居ることに比べるとあまり意味を持たず、むしろ防犯性能としては余計な存在です。